「春との旅」
北海道増毛郡増毛町に暮らす元漁師の老人・忠男は妻に先立たれ、同居する孫娘・春の世話がなくてはならない生活を送っていた。
だがある日、春は給食づくりの職を廃校によって失い、東京で職を探そうと考える。
しかし足の不自由な忠男を一人暮らしさせるわけにもいかず、二人は忠男の身の置き場所を求めて宮城県の各地
(姉茂子:鳴子温泉/弟道男:仙台市内[JR仙台駅前での撮影あり])などに住む親類を訪ねる旅に出る。
しかし、これまで身勝手に生きてきた忠男の人生が浮かび上がってくるばかりだった。
春は母を自殺で亡くしていたが、最後に母と離婚した父の許を訪ねようと忠男が提案する。