第二章 人間の心による社会現象(1)

人類は安定した二足歩行と使いやすい手と高度の脳を与えられた生物で、文明と言うもの

を作り出しました。

意思を伝える言葉や文字。住まい。等生活を良くしていったのであります。

紀元前数千万年前には高度の文明が開化していった。

メソポタミア文明エジプト文明インダス文明黄河文明世界四大文明とされています。

その他にもギリシャ、インカ、モアイ、マヤ、ナスカ等数多く出来ました。

しかしどの文明も崩壊しました。ほとんどの文明は残骸を残し、観光地になっています。

では何故崩壊したかということですが、このHPの題にもなっているように人の心がそうさ

せたのです。

人が築いた文明を何故人が潰すのか。それがこのHPのメッセージです。

     

 人と言うのは高度の脳を持っていると書きましたがその脳で考えることは全てが良いも

のではありません。

そして人は心と言われるものを持っています。心も脳も同じかと言うとそうではないですね。

心はどこにあるかと聞いてはっきり答えられないでしょう。

脳だと言う人はあまりいません。まあそれはここではそう問題ではないので、心と書いて

ゆきます。

心には多くの悪い心があります。物(お金)が欲しい。偉くなりたい。腹が立つ。人を憎む。

うらやましく思う。等の心ですね。

人間関係がうまくいくには人に感謝する(人間は一人では生きていけないのだから。

食物も服も電車に乗るのも車に乗るのも全て人が作ってくれるから)。人と助け合う。

(人間は一人で解決できない問題を抱えて生きてゆかねばならないから)。頭を低くす

る。(どうしても人間は人より優れている、偉いと思うから)そうすればうまく行くがそう

簡単なものではないですね。

ようはその心を自制出来るかどうかです。昔はまだ個人が何をしようがそう規制は

無かったんですね。

お金や物を多く持っているものに権力があり、権力争いで崩壊した文明が多くあります。 

 わかりやすいように皆さんが知っているモアイ像を作ったモアイ文明も素晴らし

かったらしいですが、何故多くのモアイ像を残してモアイ文明が崩壊したか。

やはり権力争いが原因だったのです。



モアイ像と言うのは岩山から大きい石を切り出し、それを運ぶために大木をたくさん

切りコロを作って、運んだのです。大変なことです。

しかし何故そんなにしてまでモアイ像を作ったかと言うと、権力争いだったのです。

モアイ像を多く作ったものが一番偉いという事になったからです。そのために山は

破壊され、大木もかなり切られたと思われます。現代社会と同じですね。

現在はお金のためですが。

現在の日本は畑や空き地。倒産した会社の大きい土地にあっというまに新しい

家が立ち並びます。

どれも同じような家が。その速さは、合成の木材やコンクリートで出来ていて、

ある程度出来た物をトラックで運びまるでプラモデルを作っているようです。

こういった家はそう材木を使いません。それは規制があるし高くつくからです。

ただでさえ植物が減り、二酸化炭素を酸素に変えてくれる木を切ったら益々

地球温暖化になるからですね。

しかし新しい家は多く出来ても今は少子化で、何故新しい家が一杯出来売れるのか。

そこにも問題はあります。

ようは親との同居する家族が減ったからです。この事は後で書きます。

モアイの場合、山や山林が自然破壊(強風雨等)から町を守っていましたが、

強い風、雨、落岩、土砂崩れ等がまともに町を襲うと、今のようなしっかりした建物

ではないので一発でかなりの打撃を受け、すぐに復旧は出来なかったでしょう。

復旧中にハリケーン等がきたらもう復旧は無理でしょう。

という具合に人の心のせいでモアイ文明はモアイ像を残して崩壊したと

言うことです。

ようは欲ですね。特に偉くなりいたいという欲と金銭欲。ほとんどの文明はその

ように崩壊したり、権力争い。戦争ですね。

ボンベイのように自然災害(火山の爆発)で崩壊したところもまだあるでしょう。

そしていまだに争いが絶えない宗教戦争。

それは国と国での争いで、上記の戦争も国と国へと権力争いが戦争になって

行ったのです。

しかしそういった争いに乗じて多くの国が出来ました。

先進諸国はまた文明を築き上げて行きました。

島国の日本は文明の発達が遅く、それより国内で権力争いを続けていました。

日本も長い間戦争を繰り返していました戦国時代といわれた位ですから。

そして徳川家康の登場で江戸時代という時代は長く、大きな戦争がなくなりました。

それはやはり家康の頭が良かったのでしょう。

士農工商と身分を決め、その他様々な規律を造り、徳川政治として長い間

日本は治まっていました。

 

 まだ未開の頃から中国などの近隣国とは接することがあり、いまだに多くの寺院が

多くあり、シルクロードの流れと共に仏教が伝えられたからです。

日本はそれ以前に神(自然、太陽等)を崇拝していましたから、神社や、神木、神山

も多いですね。



そしてアメリカも他民族から出来た大国になり、日本にやってきました。

黒船襲来と言われました。

まもなく明治維新が起こり、日本に武士という位が無くなり、天皇制の時代が

訪れ、諸国と接し、文明が花開いて行きました。

しかし日本人は欲が強いかして台湾を力ずくで日本のものにし、韓国や中国

などに攻め入り、また他国もあちらこちらで争いが起き、第一次世界大戦へと

なって行きました。

イギリスが日本と同盟になりドイツ軍に仕掛け、日本もドイツを攻撃しました。

  かたやロシアやフランスも同盟国となりドイツも同盟国となりました。肝心の

アメリカは戦争西欧方面で参加せず中立を通しました。

第一次世界大戦は日本を中心とした連合国の勝利となりました。

しかし負け知らずの日本は中国と関係が悪くなり、アメリカの周囲も手を

出していきました。

こうしてまた同盟国が出来、日本、イタリア、ドイツとアメリカ、中国、ロシア等

そうそうたる国との戦いになって行きました。第二次世界大戦です。

しかし日本も元々人数も少なく、財力も無かったため戦況はお手上げ状態

になって行きました。

そして日本が限界に達していた頃、とうとうアメリカが原子力爆弾を投下しました。

その後はアメリカ

が日本を守るから戦争を起こすなと押さえつけました。

 

今でもあの原子力爆弾は何だったのだと言われる。もう日本に勝ち目が無いのに

数万人を苦しめたのは、アメリカが言うには戦争が続けば死者が増える一方だ

からと言う。

また他の国は原子力爆弾の力を試すためだとも言った。

しかしそれ以来世界は確かに原子力の恐怖、核の恐怖を感じ、自国でも原子力爆弾

の研究を始めた。

大戦後アメリカとソ連(ロシア)が世界で1,2位を占める力を持っていて、ボタン一つで

日本に落としたものの何倍も力がある原子力爆弾が遠距離ロケットで互いの土地ま

で届く持ち合い、冷戦と言われて世界は長い間緊張していた。

私たちが子供の頃はあちこちで核の練習が行われ、死の雨と言って雨の中に

放射能を微量に含んでいた。



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